再就職手当をもらってすぐ退職しても、失業保険はもらえる?

失業保険の支給残日数が大幅に残っている状態で再就職をすると、再就職手当が受け取れます。

ここでポイントとなるのが、再就職手当をもらってすぐ退職した場合、失業保険はもらえるのかについてです。

結論から言いますと、再就職手当を受け取った時点で本来受け取れた失業保険は受け取れなくなりますが、タイミング次第では、一部ではあるものの、受け取ることが可能です。

本記事では、再就職手当をもらってすぐ退職した場合を中心に、解説します。

再就職手当とは

再就職手当は、失業保険の支給残日数が一定の割合以上残っている状態で、複数の条件を満たした状態で再就職をした際に受け取れる手当です。

再就職手当には1日も早く再就職をするように促す意味合いがあり、早ければ早いほど多額の再就職手当が受け取れる形です。

早い話が、早期の再就職に対するお祝い金的な意味合いであるほか、新たな職場で得た給料とプラスして受け取れることでボーナス的な形で受け取れます。

再就職手当をもらってすぐに退職しても大丈夫?

再就職手当をもらってからすぐに退職すると、何らかのペナルティがあるのではないかと不安に思う方もいるはずです。

結論から言いますと、再就職手当をもらってすぐに退職しても何ら問題はありません。

ただし、再就職手当の条件の中には、1年を超えて勤務することが確実であることが含まれており、すぐ退職した場合には、なぜ1年未満で退職するのかが問われる可能性があります。

とはいえ、本来は1年以上働くつもりで就職しようとし、諸事情で早期退職を余儀なくされるケースもあるでしょう。

基本的には、すぐ退職したとしても退職理由さえ説明できれば問題にはなりにくいです。

再就職手当をもらってすぐに退職する際の注意点

再就職手当をもらってからすぐに退職する際にはいくつかの点に注意が必要です。

  • 再就職手当を受け取れない場合がある
  • 不正受給が疑われる可能性がある
  • 失業保険を満額受け取れない

本項目では、再就職手当を受け取ってすぐに離職する際の注意点をまとめました。

再就職手当を受け取れない場合がある

離職するタイミングによっては再就職手当を受け取れない可能性があります。

そのタイミングは、再就職手当を受け取る前に離職する場合です。

再就職手当を受け取るタイミングは、ハローワークで再就職を行うことを伝えてから1~2か月程度です。

支給決定日より前に辞めてしまうと、再就職手当が受け取れません。

ただし、失業保険がもらえる可能性があるため、仮に受け取れなかったとしても悪影響を最小限に食い止めることは大いに可能です。

不正受給が疑われる可能性がある

再就職手当を受け取ってすぐに辞める場合、不正受給を疑われる可能性があります。

再就職手当を受け取るには多くの条件を完全に満たす必要があり、再就職先の会社と結託して不正受給をしようとしたのではないかと疑われることも考えられるでしょう。

だからこそ、正当な理由で早期退職を余儀なくされる場合は、しっかりと説明できるように準備をしておく必要があります。

失業保険を満額受け取れない

再就職手当を受け取ってから退職する場合、満額の失業保険を受け取れないケースがほとんどです。

再就職手当の原資は本来失業保険として受け取るはずだったお金なので、再就職手当で支払われた分は所定給付日数からひかれます。

仮に失業保険を受け取る場合、再就職手当で引かれた分からの支払いとなるため、満額では受け取れません。

また再就職手当の申請や離職のタイミングによっては、再度失業保険を受け取れない可能性もあります。

再就職手当をもらってすぐに退職した場合でも失業保険が受け取れるケース

再就職手当をもらってから退職し、失業保険を受け取る場合、ポイントになるのが失業保険の受給期間です。

前回受け取った失業保険の受給期間が満了前だった場合、受け取ることができます。

実際に受け取れるのは、再就職手当で支払われた分を除いた日数の失業手当です。

失業手当の計算式

再就職時点で失業手当の残り給付日数が2/3以上の場合→所定給付日数の支給残日数×基本手当日額×70%=受給額
再就職時点で失業手当の残り給付日数が1/3以上の場合→所定給付日数の支給残日数×基本手当日額×60%=受給額

ちなみに再就職手当の時効は2年間のため、ルール上は1年以上過ぎてから再就職手当を申請し、受け取ることも可能です。

そのため、1年以上新しい職場で働いていた場合にはその職場で得た失業保険の権利を活用する形で受け取ることができます。

再就職手当と失業手当は両方受け取れない?

再就職手当を受け取りつつ、失業手当を受け取るには、失業保険の受給期間内であることや支給残日数が残っていることなどいくつかの条件が必要です。

ちなみに再就職手当と失業手当を同時に受け取るようなことはできません。

基本的には再就職手当の支給が決まれば、失業手当は打ち切られ、再度離職した際に申請して再び受け取る流れです。

まとめ

本記事では再就職手当をもらってすぐ退職しても失業保険はもらえるのかについて解説してきましたが、最後に今回ご紹介した内容を振り返ります。

  • 再就職手当をもらってすぐに退職しても問題ない
  • 不正受給を疑われる可能性があるため、1年未満で退職した理由を説明できるようにする
  • 再就職手当をもらってすぐに退職しても、前回の失業保険の受給期間内であれば、一部を受け取れる

再就職手当は早期の再就職に対するお祝い金的な要素ですが、本来は失業手当として受け取るはずだったものです。

ですので、失業保険の受給期間内であれば、残りの失業手当を受け取る権利は残されています。

理想は1年以上働くことを想定して再就職手当を受け取り、働き続けることなので、再就職を目指す段階で慎重に検討を進めていきましょう。